その日は頭が混乱していて、眠れなかった。

 -翌日-

…今は何時だ?ふと目を覚ました。
どうやらあの後、少しは眠れたらしい。

飛鳥『はぁ。着替えて学校行くか…』

…にしても…昨日の出来事は…夢か?

遊斗『あ、桜木さん!!おはよう♪』ニコッ

…夢じゃなかった

飛鳥『…おはよう』フイッ

顔を背けると、横にいた女子が

『何あれー…遊斗に挨拶されてあれはないわ…』ヒソヒソ

…だから女子とはつるみたくない。
いつでもこっちの気も知らずにかって言い放題。

飛鳥『ハァ…』

すると楠橘 遊斗が何か感づいたのか、側に寄って来た。

飛鳥『…何』

遊斗『女子でしょ?分かってるよ。…ゴメンね』

何で分かるんだよ。つか何でコイツが謝るんだ、と思いながら私は

飛鳥『…別に良いよ。慣れてるし』と返した

遊斗『…そか。ありがと』ニコッ

ドキンッ
また胸が高鳴る。

飛鳥『…変な奴』

そうして、14年間生きてきて初めて私の世界に色が燈った。