遊斗『そうだ、君、何でいつも一人なの?』

いきなりそんな事を聴かれて、私は

飛鳥『ハァ?何であんたにそんな事言わなきゃいけないの?』
と言った。すると

遊斗『だって君、人が良いのに、何で一人でいるのかな…と』

…え?人が良い?何を見て彼はそう言っているのか。

飛鳥『どこが良いって言うの?』

すると
遊斗『いつも最後まで残って掃除してるところとか、テスト用のプリント作る時のポイントのまとめ方とか…特にいいと思うのは困ってる人を放っておけないこと。』

飛鳥『なっ…』

コイツ…なんで私の学校生活を知ってるんだ!?

飛鳥『マジでいつも見てるのか?』

遊斗『当たり前でしょ?だって好きなんだか…ってはッ』

彼は顔を真っ赤にして口をふさいでいる。

飛鳥『え。』

耳まで真っ赤だ…

遊斗『あー…ゴメン。いや…その…な?』

飛鳥『…?』

遊斗『俺は…入学してからずっとお前が好きだった』

飛鳥『…!?』

何もない真っ白な世界に、一つの波乱が起こる予感がした。