彼は静かに口を開く。

遊斗『俺、楠橘 遊斗。<くすだち ゆうと>。竜泉中学2年6組。』

飛鳥『…え』

私は凍りついた。楠橘 遊斗といえば学校1のモテ系ではないか。

飛鳥『…そんなイケメンさんが私に何の用だったの?』

すると彼はこう言った

遊斗『君、いつもつまらなそうだったから』

飛鳥『…何でそう思うの?』

遊斗『…いつも見てたから。』

ハ!?と言いかけて私は口をつぐんだ。
いつも見てた?…変な奴。
そう思いながらも私は、ただひたすらに心のどこかにある、嫌な予感の意味の方を考えていた。
…何故か胸騒ぎばかりが頭を廻っていた。