私の世界は…いつも真っ白。
右を見ても左を見ても。

『詰まんない…』

私の名前は桜木 飛鳥 <さくらぎ あすか>
…竜泉中学2年生。14歳。女。2年5組クラス委員長。

特にずば抜けた所はなく、普通の女の子…のはずだった。

飛鳥『…世界って詰まんない』

毎日、ただ学校に行って、授業受けて、適当に遊んで…
…なんの変哲もない毎日。

恋でもしてたら何か違ったのかなぁ、と考えながら
家へ向かう。

飛鳥『…アレ?』

家の前に誰かいる…

飛鳥『男の子…?』

?『…桜木さん?』

そう聴かれて何故かドキッとしたが、

飛鳥『…はい。何か御用ですか?』

と聴きかえした。
…これがいけなかった。