『 また...か。 』 カーテンの隙間から差し込む光に 顔をしかめながら起きた。 あの夢に出てきた彼は、 もう、いないのに... 彼は私が中学に入る前、 事故にあって亡くなった。 今から4年以上も前の事だ。 多少受け止める事はできた。 でもやはり、彼の存在は 私の中に大きすぎた。 彼の死後、私は今まで 一度もあの頃のような笑顔を 見せることはなかった。 .