「おい、早く教室行きてーんだけど」
雄太はずっとあたしの昔のころのことを語ってた。
うざいぐらい。
「あんときは憂、犬にほえられただけで泣いててな、俺が助けてやったら、雄太のお嫁さんになる!とか言い出してよ、あー可愛かったな、あんときは」
しらねーし、覚えてねーし。
てかうるさい、人の話聞いてない。
「おい、いい加減にしろよ」
威圧をたっぷりこめて言ってやった。
「・・・ごめんなさい」
謝るんだったら最初からへんな話すんなよ。
「はよ担任呼べ」
「はいはい、ちょっと待ってろ」
はいは一回だろ。
「あ?雄哉か?ちょっと来てくれ」
雄哉(ユウヤ)?って言ったよね。
まさか・・・
ガラッ
「んだよ、行き成り呼び出して」
うわっ雄哉だ。
変わってねー
「転校生が来たからおめーのクラスに連れてってやれ」
「転校生かよ、ったくめんどくせーな、行くぞ」
おいおい、まだあたしってきずいてねーだろ。
きずいたらしばいてやる。