「Twinkle twinkle little star…ーーー」



きらきら星の歌。



幼いころからの、あたしのお気に入りの歌。



歌うと、すごく、綺麗な響きがする。



晴れた日の夜は、キラキラと瞬く、無数の星と、月が現れる。



キラキラと輝く、星と月を見ていると、穏やかな気持ちになって、心が落ち着く。



嫌なことがあった日や頭の中を支配する、様々なことから逃げたいときは、いつも空を見上げた。



なにもかも、忘れられるから。



でも、彼と出会ったあの日から、あまり空を見上げなくなった。



きっとそれはーーー



彼が空に浮かぶ星たちのように、キラキラと輝いていたから。



星よりも、ずっとキラキラして見えた。



あたしにとって、彼はなによりもキラキラしていた。



あたしもーーー



キラキラしたい。