「……わかったよ。友達になろう。男友達みたいな。」
それが一番残酷なのかもしれない。
けれど面と向かって――しかも初対面であれほど"嫌い"といっていた『女』から告白されて、
只でさえ戸惑っている俺の思考回路は停止しているのだ。
あれ………
アレ……………?
告白、されてなくね!?
チラリとくるみを見た。
くるみは目をキラキラさせて俺を見ていた。
…………俺、
超――――!!!!自信過剰!
くるみはただ、俺と"友達"になりたかっただけかもしれない。
自分に気がない《俺》という存在に、好かれてやる!とか思ったのかもしれない。
理由はもうよくわからないが、とにかくナル思考はやめよう。