女の中でもいかにも女子なのが一番苦手。


持ち物から見た目まで、全部が"女の子"。


好きな色は?と聞かれたらピンク!と答えそうな。


ムリ。ムリ。



早くも挫折しそう…。


「…南ちゃん?お風呂…」


初めて聞いた、弥生の少しアルトな声。

ドキリ。


ビックリした。もっと女子っぽい声かと思ったのに。


「い、今、入るねっ」


こぼれるように一言いって、慌てて部屋を出た。



「…不意討ち……?」



はぁ…とまたため息。