部屋で休んでいると、ノックの音がした。
扉の外には
「橘光梨!」
そこには、橘光梨がいた。
近くで見ても確かに…キレイ系かも。
「弥生さんと菜々子さんは…」
橘はまだ"女モード"だ。
いつ女子が来るか分からないから…。
「風呂。入ってんで、大丈夫っすよ」
俺はと言えば……完全に"男モード"だ。
やっぱり女は疲れる。
「そおか。はは」
橘は笑った。
「橘…サン?は、何でここに…」
「…」
橘は暫く黙った後、
「理由はよくわかんね!僕は、小学生ん時からここにいんだ。」
この学校は小・中・高と繋がっている。
高校まで女のフリなんて…と激しく鬱だったが…。
同じような境遇がいたならよかった。