「世羅!はい、これプレゼント」

いつも一人で過ごしていた誕生日。
でも、今年は怜香はこの日のために仕事を早く片付けていたのだ。

「…お母さん、お仕事いいの?」

「もう!今日は世羅の誕生日よ?今まで、寂しい思いをさせてごめんね。今日はもうお仕事はないからずっと一緒にいられるわ」

この言葉を聞いて、世羅に笑顔が出たとき


「ただいま」


あいつがやってきた。