「…あっ」
歩はどうやら未来の視線に気づいたようで、こちらに向かって笑顔を向けた。

ーどうしよう…
思わず未来も笑顔で返してみる…

ーどうしよう…
歩がこちらに向かって歩いてきた。

「未来ちゃん、今日も可愛いね」
歩は未来とは対象的に余裕たっぷりで話しかけてきた。

この人きっと私が気にしてるの解ってる…。

そう思うと、余計にどう返していいか解らなくなる…

「武井さんも今日もかっこいいですね!」
負けじと未来も男慣れしているかのように余裕を装って返してみた。