バイト先での会話からだった。


「うわー!今日暇ですねー!神イベ!これはワンチャン9時上がりかもですっ!」
バイト先の後輩、地下が笑顔で言った。

「は?神イベ?ワンチャン?なんやねんwwその言葉ww」

「神イベって言うのは、神イベントの略っすよー。いいことがあると神イベント!」

「じゃあ、悪いことの時は?」

「糞イベっす。」

「ぶはははは!なんやそれ。いかにも、やんけ。じゃあワンチャンは?犬か?w」

「www ちゃいますよwワンチャンはワンチャンスの略で、もしかしたら~ひょっとすると~みたいな感じっす。」

「あーなるほどねー。でも、そんな言葉どこで覚えてくるの?」

「えーオリジナルもありますけどー、2chかニコ動っすかねー。」

「あー知ってる。そういや、君、ヲタクだもんなw ニコ動とかっておもろいんー?動画見るだけやろ?youtubeでもいけるやん。」

「いやいや、実況とかまじおもろいっすから!あとー、アカウント持ってる人は自分で放送できたりもしますからねぇ。」

「へー!!え?じゃあ自分でテレビ番組の司会みたいなんできるってこと?w」

「いやーちょっとちゃいますけど、まぁ自分のコミュニティを作って、自分の好きな話とか芸とかを披露する場っていう感じですかね?w」

「おー、まじか!すごいな!w」

「すごいっしょww 松木さんもやってみてくださいよー。」

「登録すんの簡単?てかタダ?」

「いやぁ、もう、すぐできますよ。一般だったら無料なんで。」

「よし、家帰ったら、登録してみるわ!ほんでもって、地下ちゃん9時には上がれそうにはないなw」

「ちっ、糞イベー。」

「出た!イベントwwww」

「wwww」

「いらっしゃいませー!」


そういうわけで、私はニコニコ動画という世界に足を踏み入れたのだ。