「家においてきちゃった訳ないでしょ?俺いっつも薬は持ち歩くように言ってるだろ?ほら、早く出して。」
うっ…バレてる…
「芽依、早くっ!」
もう限界っ!
そっと鞄から薬を取り出して琉くんに渡した。
「…なんで薬1つしかないの?使ったの?」
今さら嘘もつけないし、コクんと頷く。
「…はぁ。俺の言ったこと守れないなら、入院するしかないね。」
「…ふぇっ?…入院?」
あまりに唐突のことで間抜けな声しかでない。
「そう、入院。病院来なかった罰だよ。それに禁止してた運動もしたみたいだしね。」
そう言ってもう入院が決まったことのようにカルテに何かを書き込んでるし。