私が小学校に上がったころから繰り返される虐待


母親は何を考えてるか分からないし


私が何もしていなくても八つ当たりされる


自分の娘を虐めて楽しいものかと考えてみるが


無駄だと思い思考をシャットダウンさせる


私はこういう運命なのだと


父が私を捨てたあの日から


私の運は尽きたのだ



キーンコーンカーンコーン


放課後を知らせる音に嫌気がさす


あの家に帰るのかと思うと気分は勝手に沈んでいく


あたりを見渡せば生徒はほとんど帰ってしまっている


残っているのは今からクラブへ行こうと着替えている人だけだ


ひどく重い腰を上げ足を動かす


気分より体は軽いらしくすんなり動いてくれた


家も学校も好きではないが


どちらかと言えば学校がマシだ


何も考えずノートを写していればおわる


誰も私の中へは入ってこないから