「っか。彩花!」


「っわぁ!」


「わぁじゃない。タバコ取って」


上半身だけダルそうに起こすと私を顎で使う


今までやっていた行為を鮮明に思い出させる私の服装としわくちゃのシーツ



下に散らばった竜ちゃんの服を拾い上げタバコと一緒に手渡す


「さんきゅー」


私の顔も見ずに白い棒に光をともす


ふと枕元にある時計に目をやると11時を回っている


もちろん夜の・・・だ


「かえんなきゃ」


私は時計を見たままつぶやいた


親に怒られるわけじゃない


むしろ私がいない方が母は嬉しいのかもしれない


でも帰んなきゃと思った


こんな気持ちでもう一度抱かれるわけにはいかないのだと・・・