~♪~♪~


めったになることのない電話が鳴り響く


「もしもし」


「もしもし~竜?今すぐ俺の家の前の公園きて!今すぐ!!」


「は?なん・・・」


ツーツー・・最悪。風ツウ電話の途中で切るか?


俺はいらいらしながら携帯だけをポケットに突っ込み家を出た



「ねぇ、ごめんね?泣き止んでよぉ」


雅人の声を聴いて呆れる


いつも自分が泣かせてしまった女の子の相手を俺に押し付けてくる


めんどくさいのは嫌なのでそのまま帰ろうとしたら


「あっ・・・」


俺の目に飛び込んできたのは雅人の横で座り込んでいる女の子


少しクセのあるセミロングの髪を風になびかせハンカチを顔に押し当てている


彼女は紛れもなく「本宮さん」だった


俺は急いで引き返し公園に入った