「亜莉紗ちゃんも1組だよね?」

 「うん。紫歩ちゃんも?」

紫歩ちゃんは可愛らしい笑顔になった。

 「うん!」

すっごい可愛いよー!!

周りのみんなはどんどん美人になってきてるのにあたしだけ不細工。
風沢だってこんな不細工嫌いだよね・・?

はぁー・・・。


 「いっしょに教室行こう?」

 「うん」


紫歩ちゃんと教室に向かって行く。

紫歩ちゃんは人気者らしくて途中でいろんな女の子に手を振ってた。
幼稚園の時は結構おとなしくて目立たない感じだったんだけどな。


 「ここかな?」

 「そうだね」


あたしは教室の扉を開けた。

そこには知らない顔ばっか。
誰!?

 「あ、笠森!おはよっ」

 「おはよー、いお」

知らない女の子が紫歩ちゃんに声をかけた。

紫歩ちゃんは苗字で呼ばれてるんだね。


 「隣の子は誰?」

う・・。
あたしのことだ・・。


 「この子は亜莉紗ちゃん。可愛いでしょ~」

ちょっと、お世辞はやめてぇ~・・。
みんな見てるってば~。


 「亜莉紗ちゃんかぁ~、よろしくねー☆」

 「よろしく♪」

--ガラッ


また女の子が入ってきた。

その子も知らない子。

でも、可愛い・・。
やっぱりあたしだけ不細工なんだ。