挨拶を返した瞬間、茜があたしに言った。

 「あのね・・・2年生にむっちゃ良い男子いるらしいよ!見てみない?」

えー・・興味ない。
男を見に行くとかイヤだし。


 「あ・・あたしはやめとくよ・・」

あたしは一歩下がった。

茜が一歩迫ってきた。

 「だ~め!いいから来ましょうね~♪」


あたしの腕を強くつかんで歩きだす。

痛いって・・。


2階にあがると、人ごみが・・・。
何あれ?


 「あ~まだきてないっぽいね~」

しょぼんとする茜。
あらま、可哀想に・・。