「やっぱり純情だな、新人ちゃんは。
亜優ちゃんだって慣れてねーだろうに」



武田さんはそう言って苦笑しながら食事を再開する。


チラリと亜優を見やると「ダメでしょ~!」と言いながら、せっせとズボンを上げている。


武田さんはきっと亜優のことを、“男の体を見るのも慣れてない純情なコ”って思ってるんだろうな。



「……どうだか」



独り言のように呟くと、武田さんは不思議そうな顔をして少し小声で聞いてくる。



「…何、亜優ちゃんって男慣れしてんの?」


「さぁ?本人に聞いてみてくださいよ」



黙々とご飯を食べつつ言うと、武田さんは渇いた笑いを零す。