「東海林くん…」



俺の上には、困ったようななんとも色っぽい表情の優花さんが覆いかぶさっていた。


酔っているせいか、はたまた別の理由なのか、頬をほんのり赤く染めて。



「ちょ…優花さん?どいてくださ…」



この状況に“マズイ”と思ったものの…


あっという間に、俺の唇には優花さんのそれが重なっていた。



しかも最初からディープなキス…


優花さんって意外と大胆…というか慣れてる?



そんなことを冷静に分析していると、優花さんはゆっくり唇を離して


「私は本当に東海林くんのことが好きよ」


と、切なげな表情を浮かべて言った。