「じゃ、俺ら帰るから!あとは二人でごゆっくり」


「ショージくん、またね♪」


「おい、待て!!」



どうやら意気投合した二人は笑顔で手を振り、片付けもそこそこに俺の部屋を出ていく。


引き留めようとしても、俺の腕を優花さんが掴んで離さない。


その姿はもう“貞子”の如く。



「優花さん、いい加減にしてください!
今タクシー呼びますからね!」


「嫌っっ!!」


「うわ…っ!?」



携帯を取り出そうとした途端、その手を優花さんが阻止しようとして…


──ドサッ!



「いって…!」



バランスを崩した俺は、背中から床に倒れた。


そして──…