渡部から『美女二人連れてくからお前の家で飲むぞ!』と、半強制的なメールが送られてきたのは約一週間前。


美女のうち一人は渡部が狙っている会社の同僚で、もう一人がこの優花さんだ。


美女二人は友達同士で、俺は優花さんのことだけは知っていた。


なぜなら、優花さんは高校時代の2コ上の先輩で、しかも俺が入っていたテニス部のマネージャーだったから。



だけどあの頃の優花さんは、綺麗な顔をしていたものの外見も中身も地味だったから…

申し訳ないくらい話した記憶がない。



──それがまさか、こんな美女に変貌を遂げているとは。