「…ごめん、何でもないよ。

さてと、今日もお部屋の片付けだ!マナも手伝ってね?」


「うんっ」



──そう、気にすることなんてない。


別に隣同士というだけで、深く関わるわけじゃないんだから。


それに、ショージさんは彼とは何の関係もないのだから……




そう思おうとすればするほど、隣人の彼が気になっていくということに

私はまだ気付いていなかった。



春の風とともに訪れた新たな出逢いが


私の運命を大きく変えていくということに──…