──その翌日。


インターホンを押して、開かれたドアから顔を出した人物は若そうな男のコだった。



少し寝癖のついた、短くも長くもない自然な感じの黒髪

大きくて綺麗な二重の瞳に、スッと通った鼻筋

女の子のような潤った唇…


中性的な顔立ちは、きっと大概の女の子には好感を持たれるに違いない。



そんな彼の名前は“東海林”と書いて“ショージ”さん、というらしい。



ほんの少し話しただけだけれど…

何故かドキッとする時が何回かあった。



だって彼は、私の愛する人にどことなく似ていたから──…