今の私の身体は処女と同じ。

愛しい痛みと、一つになれた喜びは同時にやってくる。


愛し合う人とする行為がこんなにも幸せなことなんだと、私達はお互いに初めて知って。

その苦しいほどの幸福な感情に涙が溢れた。



繋ぎ合った手も

見つめ合う瞳も

飽きることなく重ね合う唇も


他人の私達が一つになるための手段なんだと思った。



「名前、呼んで?」


「っ……か、なう……」


「夏芽……愛してる」



名前を呼んで、愛を囁き合う。

なんて、なんて幸せなんだろう──。




あなたと出逢えて本当によかった。


私を好きになってくれてありがとう。


ありのままの私を
愛してくれてありがとう、叶──…