髪や身体のラインに沿って手を撫で回されながら交わすキスに、私の思考はとろとろに溶かされていく。


気が付いた時には、二人で布団の上になだれ込んでいて、私は彼に身を委ねるだけだった。



「夏芽さん…すごく綺麗」



露わになった素肌を愛撫しながら、首筋から耳へと這わせた唇でそう囁かれて、素直に嬉しく思う。


だけど、こんなことはもう6年もご無沙汰なんだもの…
死にそうなほど恥ずかしいし、不安にもなる。



「優しく、してくれる…?」



思わず口をついて出た言葉に、ショージさんは愛しそうに目を細める。



「うん、努力する」



そう言って私の胸に顔を埋める彼が愛しくて、
愛しくて堪らなくて…

少し長くなった黒髪に指を絡ませて抱きしめた。