結局そのお言葉に甘えているのだけど、こうやって二人きりになんてなるのは思えば初めてだから、妙に緊張するワケで……。



「何か食べる?あ、お茶なくなりそうだね。ちょっと待ってて」



無駄に忙しなく動く私は、ショージさんの空になりそうなティーカップを見て腰を上げようとした。


──すると。



「いいよ、そんなの」


「──っ…!」



ショージさんが私の手を掴んでそのまま引き寄せ、私は彼の胸の中にぽすっと収まった。


そしてクイッと顎を上げられたかと思うと、優しいキスが降ってくる。


ドキドキして、心地好くて、何物にも代えられない幸せな時間。