「あ、ちょっと待ってな!今お菓子あげるから」


「わ~!よかったね、マナ」


「うん!ありがとーおじちゃん!」



お店の奥から懐かしい駄菓子を持ってきてくれた森井さんと、愛斗が話している間に買い物を済ませる。



たまたま近所で求人が出てたから受けてみた面接だったけれど…


こんなにいい人が経営するお店で働けて私ってラッキーだな、なんて思った。


多少前より給料が減っても、融通が利いて人間関係が良好な職場で働きたかったから。



買い物が済むと、名残惜しそうにしている森井さんと別れてアパートへと帰った。