◇Side 夏芽

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インターホンが鳴って、私の心臓はドキリと跳ねた。



「…マナ、ちょっとご飯食べて待っててくれる?」


「はーい」



ショージさんが来たとは言わずに、私は玄関へ向かう。
今日の話は愛斗がいるところでは出来ないから。


ある決心を胸に、小さく深呼吸をしてドアに手を掛けた。



「お疲れさま、ショージさん」


「……ん。遅くなってごめん」



謝ってほんの少し笑みを見せるショージさんだけど、それはどこかぎこちなく思えた。


…そう言う私も、うまく笑えてるかしら?