夏芽さんと付き合うってことは、同時に結婚も考えなければいけないと思ってこれまで悩んできた。


もちろんいずれそうなってもいいと思っているし、給料や三人で暮らす場合の生活費諸々のことも一応考えてはいる。



もう俺の覚悟は出来ているんだ。


あとは夏芽さんとマナトくんの気持ちだけ。



俺の母親のことを聞いて彼女がどう思ったか、
そして何故マナトくんの父親に会ったのか…

色々考えると不安にはなるけれど、直接話すまでは夏芽さんの真意はわからない。



でもきっと俺達ならうまくいくと、そう信じていたい。

きっと俺達の想いは一緒だと──。



今日、これからちゃんと好きだと伝えよう。


そう決心して、俺は夏芽さんの部屋のインターホンを押した。