◇Side 夏芽

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「あーやっと終わったな!」


「お疲れ様!ありがとね、カズくん」



大きく伸びをする和明(カズアキ)くんにお礼の缶コーヒーを差し出すと、『サンキュ』と言ってにっこり笑った。


カズくんは引っ越しを手伝ってくれた、私の親友の彼氏。

3歳年上のワイルド系の頼れるお兄ちゃんという感じ。



「ゆりあもありがとね!二人が手伝ってくれて本当に助かったよ」


「いーのいーの!カズは力だけはあるもんね♪」


「そう言うと俺がバカみたいだからやめてくんない?」



カズくんにコツンと頭をこづかれるのは、天然でのほほんとした親友のゆりあだ。