──もちろん、その“罰”を受け入れたからといって許されるわけじゃない。


だけど、私にはそうすることで犯した過ちを償っていくしかない。



秋の言葉通り、自分の幸せなんか犠牲にしても、何があってもこの子を幸せにしよう。


父親のいない寂しさを、少しでも感じさせないように私が目一杯愛してあげよう──。



そう誓って、私は溢れる涙をぐっと堪えて力強く頷いたのだった。




その時から、私は愛斗のために生きようと決めた。


愛斗の父親である彼には認知だけしてもらって、養育費も受け取らずに不倫関係を清算した。


お互いに非があったのだけれど、私はもう彼の奥さんや家族に迷惑をかけたくなくて早く関係を断ち切りたかったのだ。