その後は、遊んで昼食をとってまた遊んで…

元気なマナトくんに振り回されて、俺達大人の方が疲れてしまった。


でも二人とも終始笑顔で楽しそうだったし、俺自身もいつになくテンションが高かった気がする。


こんなに心の底から笑ったのは久しぶりだった。




「…今日は本当にありがとう、ショージさん」



帰りの車内、遊び疲れてぐっすり眠るマナトくんの横で、藤咲さんが不意にそう言ってきた。


ミラー越しに、穏やかに笑う彼女と視線がぶつかる。



「愛斗もすごく楽しんでて嬉しそうで…、この子のいい思い出になったと思うわ」



そう言う彼女に、俺も微笑みかけた。