遊園地には予定通り昼前に着くことが出来た。


初めて見る乗り物や建物にマナトくんは興味津々。

いつの間にか俺と藤咲さんの手を取って、三人で並んで歩いていた。



「なにあれ!?あれ乗りたい!」


「えぇ、ジェットコースター?あれはマナの身長が足りないからダメよ」


「じゃ、お化け屋敷入らない?」



俺はひっそりと佇む、廃墟となった病院らしき建物を指差して言った。


途端に藤咲さんはぶんぶんと首を横に振る。



「ダメ!絶っ対ダメ!!
私あぁいうの無理なの!!」


「いいじゃないですか、涼しそうだし。逆に俺がお化け脅かしてあげますよ?」


「ショージすごーい!!」