なんだかショージさんには支援員の仕事が天職のように思えるけれど、私は少し聞いてみたくなった。



「ショージさんは…どうして支援員の仕事をしようと思ったの?」



すると、彼からは笑顔が消えて、伏せた長い睫毛が影を作った。


ほんの少し物悲しいような表情を見せた後、けだるげに薄紫色に染まっていく空を見上げる。



「…守りたかったから、かなぁ…」



ぽつりと呟いたその言葉は、空へ吸い込まれるようにして消えていった。



「『守りたかった』……?」



もう一度私が反芻するけれど、ショージさんはそれも聞こえていないかのようにどこか遠くを眺めるだけ。