食事中は保育園や俺の施設の話で盛り上がり、最初は戸惑い気味だった俺もいつの間にかすっかり馴染んでいた。


片付けだけでも手伝おうと鍋や食べ終えた食器をキッチンへ運ぶと、藤咲さんは早速洗い物を始める。



「すいません、ご馳走になるだけで本当に何もしなくて…」


「あぁいいの、これくらい。
こちらこそ野菜を減らしてくれて助かったから。ありがとう」



逆にお礼を言われ、俺は苦笑しながらマナトくんがいるリビングへと戻った。



……その時、ふと目に入ったモノ。


今まで気付かなかったその存在に、俺の目は釘付けになった。