「こーやって…こーやって…」と言いながら、丁寧に折っていくマナトくん。


その小さな手から、折り紙は姿を変えてカエルが出来上がっていく。


童心に返ったような気分で、俺もそれを眺めていた。



「できたー!」


「おぉーすごいじゃん。俺にも教えてよ」


「いいよ!何色にする~?」



楽しそうなマナトくんに、俺も心が癒されるのを感じながら二人で折り紙を折った。


そして鍋が出来上がった頃には…



「わぁ!カエルが!!」



テーブルを片付けようとこちらへやって来た藤咲さんが目を丸くする。


そこには色とりどりのカラフルなカエルが大量生産されていた。