美人は何しても色っぽいんだな…。

彼女の仕草に変に感心しながらそんなことをぼんやり思っていると。



「ねぇショージ、何か作って!」



マナトくんが俺の足を叩きながら折り紙を差し出す。



「折り紙か…懐かしいな」


「保育園でやってるみたいで最近ハマってるのよね」



手際よく手を動かしつつ藤咲さんが言うのを聞きながら、マナトくんに連れられてテーブルの側に座る。



「今日ね、カエルの作り方教えてもらったんだ」


「あーカエルってあの跳ねるやつ?折ってみてよ」


「うんっ!」



マナトくんは緑色の折り紙を一枚取ると早速折りはじめた。