やっと外へと向かい始めた三人を見送りながら、俺はふぅ…と息を吐き出した。


「テンション高ぇー…」



外へ出てもまだ大声で何かを叫んでいる。

窓からそんな彼らの様子を見てると、思わずぷっと吹き出してしまう。



利用者のほとんどは俺より年上なのに、ああやって懐いて寄ってくると子供みたいだ。


働き始めてこの春で3年目になるが、最近じゃもう可愛く思えてくるもんな。



本当に彼らは見た目や力は大人だが、中身は子供と同じだと思う。


みんな純粋で素直で、自分の思うがまま正直に生きている。


そんな彼らと過ごす日々は、意外にも結構楽しいんだ。