「…あなたも!
誰彼構わず手を出してるからこういうことになるのよ!!」


「えぇ、もうその通りで…」



ショージさんは力なく頷いて謝る。

一応反省はしてるみたいだけど、私の怒りはまだ収まらない。



「あなた何人のメス猫を飼ってるわけ?鳴き声が煩いのよ!」


「……メス猫?」



一瞬“何のことやらわからない”といった顔をしたショージさんだけど、すぐにピンときたようで。



「あーもしかして…聞こえてました?」


「えぇ、もうバッチリと!」



私は自信満々で答えた。


こんなことで胸を張るのもおかしいけど、と思いつつ。