駐車場に車を停め、建物の入り口に向かって歩いていくと…


「ショージさん!」


俺に気付いた一人の男が名前を呼ぶと、周りにいた何人かの男女もこちらを振り向く。



「おにいさま〜!!」


その中の一人の女の子が、ぱぁっと笑顔を咲かせて嬉しそうに駆け寄る。


他の何人かもわらわらと近付いてきて、俺はあっという間にその集団に囲まれた。


一足遅かったか……



「おはようございます!おはようございます!」


「ショージさん、おはようございます!きょうはハイキングにいきます!」


「キャ〜おにいさま〜!」



何でいつも朝からこいつらはこんなに元気なんだ……。