朝、土方の部屋にはなぜか幹部の人間が集まっていた。

「すまねえ、土方さん。口滑らしてこういうことになっちまった。」

土方は呆れて怒る気にもなれず、ため息をつく。

「集まったもんはしょうがねえよ。昨日何があったかだよな。」
「そうですよ。早く話してください、土方さん。」

土方を急かしたのは沖田総司。
栗色の髪が所々はねていて、寝起きだということがわかる。
子供っぽい顔を好奇心に満ち溢れさせながら、土方を見ていた。
他の者も早く知りたそうだ。

「手短に説明するぞ。
昨日俺は勝負を申し込まれた。殺し合いの勝負かと思ったがそうではなく、真剣を使う試合だと、勝負を申し込んだやつ・・・・・夜神は言った。」
「真剣を使う試合は殺し合いですよ。」
「そうなんだが、相手は殺気が無く、純粋に試合をしようと言っている気がしたんだ。」