「美～央」

「あっ健！どうしたの？」

今は昼休み。アタシの教室に入ってきてニコニコとアタシの名前を呼んだのは、大石健太。アタシの彼氏。アタシは「健」って呼んでいる

「美央、今日一緒に帰れる？」

「帰れるよ」

「やったぁー！！じゃあ帰ろー！いつもみたいに下駄箱でね！」

「うん！」

健は嬉しそうにアタシの教室を出ていった

「なになに～一緒に帰る予定？」

「そうだよ！」

「いいねー。初々しい！」

アタシに話かけてきたのは親友の小松楓（ｺﾏﾂ ｶｴﾃﾞ）テンション高くて男勝りな女の子。

「あってか健太くん、このクラスに来たなら一緒に美央と昼ご飯食べればよかったのにね」

「あー…自分のクラスの友達と食べるんじゃない？」

「えー。なんかカップルぽくない」