あたしは一生懸命授業を聞いているつもりだけど…

なかなか数学の成績が上がらないというのが中学校からの悩みのタネである。


もう、これは運命だと
受けとめようかな…。

ってなるくらい。



「今年は若い先生らしいよ。
あ〜も〜、ハゲ山だったら
よかったのにー。」



(へぇー…。
澤山先生じゃないんだ。)


沙織の話を聞きながら
新しいノートに名前を書いていると、

教室のドアが開いた。