「――――…」



床のヒンヤリとした冷たさ。

シンとした部屋に聞こえるシャワーの音。



慣れない場所で
居心地が悪い。


(いや、てゆうかこの問題分かんないし…。)


書いては消し、
書いては消しの繰り返しを
していると
タオルを首に掛けたそうちゃんが風呂場から出てきた。



「ふぅ〜。サッパリ♪

どう?はかどってる?」


「…っっ!?」


そうちゃんはいきなり真横から顔を出した。


ふんわりとシャンプーの匂い。

濡れた髪の毛先には
まだ小さな水滴が付いていた。



ドキン…


(集中できないってばーっ!!)