――――――…

それからそうちゃんと一緒に
沙織を家まで送り届けた。

その帰り道。

あたりは暗くなり始めている。


そうちゃんは何も話さず
あたしの前を歩くだけだった。


「そ、そうちゃん?
あ、あの…助けてくれてありがとね。

さすがのあたしでも対抗できなくてさ〜…」

「………。」


アハハとわざとらしく笑ってみたが、そうちゃんが無口なのは変わらない。


(な、なぜに無口?)