「おいてめぇ…
どーしてくれんだよ?」


その3人組の1人を見ると、
白っぽいシャツの胸のあたりに
沙織のチョコアイスがベッタリとついている。



(や、やばい…)



「そ、そっちが避けなかったからじゃないですかっ!?

クリーニング代は払いますから!いくらです?」


沙織はバックから
財布をゴソゴソと取り出している。

(さ…さすが沙織…。)


「沙織、だ、大丈夫なの?」

小さな声で沙織の耳元に
話しかけていると、

あっちの3人も何かを話し合いながらニヤニヤしていた。