そう言うと、
ニカッと笑って帰っていく。



「な、な、

なんてやつっ!!!!」


ちょっとでもドキドキした
あたしがバカだったっ。





月が明るい春の夜空の下、


足元にあった小さな石ころを
おもいっきり蹴って
あたしは家までダッシュした。