家の外に出ると空にはきれいな 月が出ていた。 春と言えど、まだ少し肌寒い。 「てゆうか…そうちゃん、家どこなの?」 鼻歌を歌いながら あたしの3歩前を歩くそうちゃんに聞いてみた。 「ん〜? 俺んちはね〜、歩いて15分くらいのマンション♪」 (…近っ。) 「あっ、そうだ。 さっきから聞こうと思ってたんだけどさ、 そうちゃんはなんで学校ではあんなモサモサしてるの? 今の雰囲気で授業やればいいのに。」